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インテル監督、「完全な選手」長友を激賞 「寵愛しているから落ち着いていい」

イタリア杯で今季初の右SBとしてフル出場 「チームにすべてを捧げている」

 インテルの日本代表DF長友佑都は、12日のコッパ・イタリア5回戦ポルディノーネ戦(0-0/PK5-4)で今季初となる右サイドバック(SB)で先発フル出場。ルチアーノ・スパレッティ監督は、そんな背番号55に「寵愛している」と最大限の賛辞を送った。

 16日のセリエA第17節ウディネーゼ戦の前日記者会見に出席したスパレッティ監督は、リーグ戦で先発の機会を失っている長友への信頼の高さを口にした。

「ナガトモに対して、我々は全てを高く評価している。リーグ序盤戦は好調だった。よくプレーもしていたから。今も調子は良い。彼の品行方正なパーソナリティーの点でも、ロッカールームでの態度も、彼は完全な選手。その時々で、チームにすべてを捧げている」

 長友はセリエCポルディノーネとのコッパ・イタリア5回戦で右SBとして先発。延長PK戦の死闘で最後の7人目のPKキッカーを務め、“ジャイアントキリング”を阻止した。現在、リーグ戦ではイタリア代表DFダビド・サントンに左SBの定位置を奪われている。しかし、控えでも練習やロッカールームでの振る舞いは優等生そのものだという。

「寵愛」明言で信頼度の高さをうかがわせる

「PKを決めた時には全ての彼の力を見せた。冷静さ、だ。フィジカル的にも良いコンディションだった。彼のクオリティーを見ると、次の機会には最初に彼に蹴らせたい。ナガトモのポジションには、4人から5人の選手がそれぞれ力を持っていて、インテルに貢献できる。リーグ序盤戦は彼が多くの試合でプレーしていた。少しプレーしない時もあるが、常に素晴らしい練習をして、素晴らしい人間性も持っている。私はナガトモを寵愛している。だから、彼は落ち着いていいんだ」

 首位インテルを率いるイタリア人指揮官はこう語った。

 長友は毎年のように放出要員として噂されながら、歴代監督の信頼を掴み取ってきた。現在は“我慢の時”を迎えているが、スパレッティ監督は確固たる信頼と愛情をインテル最古参男に注いでいるようだ。

 

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