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アヤックスに漂う、CL躍進の気配 歓喜に「揺れる」ホームスタジアム

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アヤックスのサポーターは世界で一番、ボブ・マーリーの「スリー・リトル・バーズ」をきれいに歌うサポーターだ。

 くよくよするなよ。全てうまくいくから
 今朝起きたら、日が昇ってにっこり

 強いチームだって、負けることもあるのがサッカー。名門クラブにも低迷期が訪れるのがサッカー。それでもアヤックスアヤックス。そんな心情を明るく代弁するスリー・リトル・バーズは、アヤックス応援ソングの定番のひとつになっている。

 ボブ・マーリーの息子、キマーニ・マーリーは8月25日(以下、現地時間)のオランダリーグ、アヤックス対エメンをヨハン・クライフ・アレーナの客席から観戦し、サポーターの歌うスリー・リトル・バーズを聞いた。心揺さぶられたキマーニは「僕は、ここで歌ってみたい」と語った。

 それから1カ月も経たぬ9月19日、キマーニはヨハン・クライフ・アレーナの特設ステージにいた。そこはチャンピオンズリーグ(CL)グループステージの初戦、アヤックス対AEKアテネのハーフタイムという壮大な舞台だった。

 キマーニとサポーターがスリー・リトル・バーズを一緒に歌い出す。やがて、両チームの選手たちがピッチに戻ってきた。ここでキマーニの舞台は終了した。だが、サポーターはアカペラでスリー・リトル・バーズを歌い続ける。そして、しばらくして歌声が止んだ。

 

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