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流経大柏が夏冬二冠&10年ぶり選手権Vに王手! 豪快ボレー弾で矢板中央を1-0撃破

途中出場のMF加藤が殊勲の一撃、今大会無失点の守備で競り勝つ

 千葉県の雄、流通経済大柏が10大会ぶりの選手権優勝と夏冬二冠に王手をかけた。6日に全国高校サッカー選手権大会の準決勝が埼玉スタジアムで行われ、第1試合は夏の高校総体王者である流通経済大柏矢板中央(栃木)に1-0で競り勝ち決勝進出を決めた。

 お互いに前日の準々決勝からの連戦となったため、前半はプレーに重さが目立った。全体的には流通経済大柏が攻め込む回数が多かったものの決定機を作り出すには至らず、ゴール前に迫るプレーは両チームともセットプレーが主要な状況になった。どちらも先制点を挙げるには至らず、0-0のまま前半は終了した。

 後半に入っても似たようなゲーム展開だったが、試合を動かしたのは交代出場の選手だった。途中出場した流通経済大柏のMF加藤蓮は後半19分、左サイドからのサイドチェンジをペナルティーエリア内の右サイドで待ち受けると、滞空時間の長かったボールをそのまま右足ボレーで叩いた。角度のないところから放たれた一撃は逆サイドのサイドネットに突き刺さり、貴重な先制ゴールになった。

 矢板中央も1点を返すべくその後攻撃を仕掛けたが、今大会無失点を誇る相手の堅い守備ブロックの外側から放つミドルシュートは、枠内を捉えることができずに無得点。このまま流通経済大柏が1-0で逃げ切り、優勝した第86回大会以来10年ぶりの決勝進出を決めた。

 

 

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