マドリー 3度目のCWC制覇
レアル・マドリードがグレミオに勝利し、3度目のクラブワールドカップを制覇している。なお、メキシコ人レフェリーのセザール・ラモスはセルヒオ・ラモスのラミロに対する明らかなPKを見逃している。そして、そのプレーの次のプレーからクリスティアーノ・ロナウドのフリーキックによりゴールが生まれている。ロナウドのFKによるゴールは、グレミオのルアンとルーカス・バリオスが避けたため壁の間をすり抜けて生まれている。
クラブワールドカップの決勝はチャンピオンズリーグ王者とコパ・リベルタドーレス王者の格の違いを浮き彫りにする形となっており、グレミオは終始守備に追われ、相手の嫌がる攻撃を繰り出すことはできない。
なお、マドリー優勢は試合開始早々からの展開となったが、監督ジネディーヌ・ジダン率いるマドリーはゴール前での精度を欠き、ゴールに結びつけることはできない。
マドリーの最大の問題はロナウドがトップレベルのパフォーマンスからは程遠いところにあり、相手のゴール前でその低調なパフォーマンスがチームの状況に反映されていることである。
グレミオの唯一のチャンスは29分の遠い位置からエディルソンが放ったフリーキックであり、期待されたようなパフォーマンスを見せることはできない。注目されたルアンも精度を欠くプレーが多く、グレミオの望みとなることはできずに試合を終えている。
一方のマドリーは先制ゴールを決めてもおかしくない決定的なチャンスを多く作り出している。最も顕著だったのはカルバハルのボレーシュートだったが、ジェロメルがクリアし、コーナーキックに逃げている。また、モドリッチがゴール正面から放ったシュートはゴールポストに直撃したのに加え、ロナウドのFKはクロスバーの上を越えている。
後半に入っても試合の展開は変わらず、マドリー相手に効果的にスペースを消すことができないグレミオはカウンターアタックを夢見るが、マドリーが全ての部分でグレミを上回っている。51分、後半最初のチャンスはロナウドがエリア外から左足で放ったシュートだったが、これは惜しくも枠をそれている。
そして、メキシコ人レフェリーのセザール・ラモスが、セルヒオ・ラモスのラミロに対する明らかなファウルを流したあとのプレーで、ロナウドがFKを決めてスコアを1−0としている。
均衡を破ってからはマドリーが一方的な展開を見せて、グレミオはマドリーに一矢報いることもできずに試合を終えている。手も足も出ない相手との決勝でマドリーがタイトルを逃すことはなく、3度目のクラブワールドカップの栄冠に輝いている。